DNA Stock Assist 研究開発機関
DNA Stock AssistはペットのDNAを抽出・精製および保存するサービスです。
我々はDNAの保存が、ペットとペットオーナー(飼い主)の絆をつなぐ架け橋となるのではないか?また科学的に意義のある「形見」になり、全く新しい供養のカタチとして提供できるのではないかと考えました。
試行錯誤の結果、株式会社エアープランツ・バイオと東京農業大学および麻布大学との共同研究により製品化が実現しました。
次に、DNAの長期保存に関しては保冷システムの専門技術をもつ民間企業に協力を仰ぐことにしました。
ここで、どのように製品化されたかを簡単にご紹介いたします。
DNAの抽出・精製
- 東京農業大学との連携
まず第1に、動物をメインとしたDNA抽出を行う上で、専門的施設は必須であります。
東京農業大学の応用生物科学部は、実験動物による栄養試験において遺伝子レベルの解析を行っており、研究の多くでDNA抽出・精製の作業を行っています。
ここではDNA抽出・精製過程において、組織の選択や効率化、詳細な条件検討をおこないました。
また、精製したDNAの品質解析を行い、DNA検出限界の確認と検出基準による報告書の発行などハード面からソフト面まで確立しました。
ペットのDNA
- 麻布大学との連携
第2にペットとヒトの繋がりや関係において重要視すべきこと等の専門的知識や、小型から大型の動物によるDNA 抽出・精製の予備検討などが必要となります。
麻布大学の獣医学部では人と動物のかかわりを科学的に学ぶ研究機関ですが、ヒトとイヌの絆形成に関して世界ではじめて科学的に解明した先駆的研究機関でもあります。
我々はペットのきもち、ペットオーナーの気持ちを理解・把握することから始め、DNAを保存する意義や活用方法を検討しました。
また、DNA抽出効率を検討する上で、抽出を経時的に行う条件検討をおこないました。
DNAの切断(劣化)を軽減する急速瞬間冷凍装置
- 民間企業との連携
精製したDNAは、乾燥した状態で安定に保存が可能です。
しかし、これを用いて解析するには、解析できる項目に限りがあります。
したがって、将来的に多くの研究解析を行うには凍結保存が必要となります。
そこで急速瞬間冷凍装置により、保存状態の改良を試みました。
これは、独自の技術で開発した冷凍設備を応用し、DNAの凍結融解を繰り返す際に生じるDNA切断(劣化)の軽減を図りました。
これまでの保存方法では一部のDNA断片を増幅することは可能であったものの、DNAにある程度の切断が生じてしまうことはやむを得ないとされてきました。
将来的に完全長のDNA(ゲノム)が有効活用されるかもしれません。
この技術の導入により、DNAをより安定に半永久的に保存することが実現しました。
以上、DNA Stock Assistのサービスは、これら大学の研究機関との共同研究開発ならびに民間企業の技術提供により実現し、ペットとの想いや将来的な活用に期待して製品化に至りました。